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もっと夢を見ていたい
第9章 20 ( 3



フルネーム本名でホストしてるんや。
そんな事を思った。
名刺を眺めていると

『千葉 結にいつなる?』

イタズラな笑みを浮かべて
私の顔を覗き込む。

『まだならない!』

そう言ってそっぽを向いた。

『んな意地悪言うなや〜』

甘えた声でのしかかってくる。

『んにゃ〜重いっ!』

『俺の愛が?』

『どっちも!』

笑って彼のおデコにキスをした。




数日後彼の車でクリニックに向かう。

『帰り迎えくるから』

そう言って車を走らせたけど
仕事中に電話していいの?
そんな事を考えながら施術を受けた。



施術終了後
携帯の時計をみると20時を回っていた。
忙しいやろな…

私は歩いて帰ることにして、
大きな交差点に出た。
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