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もっと夢を見ていたい
第10章 21
彼は兎に角ベタベタが好きだ。
家にいれば基本的には
彼に抱きかかえられながら座っている。
お風呂は絶対に一緒だ。
テレビに出る俳優がカッコイイと言えば
あからさまに機嫌が悪くなる。
客であろう相手と電話をしている時も
私を離さない。
私の目を見ながら電話の相手に
『俺の傍におればええやん。
俺はお前が必要やねん』
そんな寒い事を言う。
全身脱毛も完了し
スッカリ無毛になった私を見て
愛おしそうに愛撫する。
『俺だけの姫やで』
耳元で囁きながら。
外デートをすれば何がなんでも手を繋ぐ。
手を離して他のことをしようとすれば
腰に抱き着いて私の頭に顎を乗せる。