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もっと夢を見ていたい
第10章 21


そんな事にすっかり慣れてしまった時
彼はこう言った。

『俺、来月から2部に移るわ』

『にぶ?あぁ朝方?』

『うん。完璧昼夜逆転するわ』

そうは言っても彼との生活で
だいぶ夜型になってしまっていた。

『朝日を見ながら出勤して
帰る頃には昼時やで』

彼は面倒くさそうに言った。

『なら仕事終わったら合流して
お昼一緒に食べよ』

何気なく言った言葉。

『せやな〜』

そう言って終わった。


彼が移動する前日。

なんだか玄関が騒がしい。

泥酔した彼を思い出す。

え〜…嫌やなぁ…そう思いながら
玄関に行くと

『ただいま〜!』

上機嫌の彼が帰ってきた。

彼にハグされキスでお出迎え。
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