この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
もっと夢を見ていたい
第10章 21
そんな事にすっかり慣れてしまった時
彼はこう言った。
『俺、来月から2部に移るわ』
『にぶ?あぁ朝方?』
『うん。完璧昼夜逆転するわ』
そうは言っても彼との生活で
だいぶ夜型になってしまっていた。
『朝日を見ながら出勤して
帰る頃には昼時やで』
彼は面倒くさそうに言った。
『なら仕事終わったら合流して
お昼一緒に食べよ』
何気なく言った言葉。
『せやな〜』
そう言って終わった。
彼が移動する前日。
なんだか玄関が騒がしい。
泥酔した彼を思い出す。
え〜…嫌やなぁ…そう思いながら
玄関に行くと
『ただいま〜!』
上機嫌の彼が帰ってきた。
彼にハグされキスでお出迎え。