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もっと夢を見ていたい
第2章 16
学校も一緒なので
よく自転車に二人乗りして登下校をした。
あのミュージシャン格好いい!
あのバンド可愛い!
そんな事を話しながら帰る道は楽しかった。
ある日こんな事を言われた。
『結は…俺の事どう思ってるん?』
『…え?』
『…学校で噂になってるの知ってる?』
『噂?何?』
『…俺と結が…付き合ってるって』
『…知らんかった。』
『…どうする?』
どうするって何だ。
返事に私が困っていると
『…付き合う?』
彼はそう言って私の顔を覗き込んだ。
なんて答えればいいのか分からない。
考えるのは嫌いだ。
『…嫌なん?』
『…そんなんちゃうくて!』
『…なら何?好きな男おんの?』