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もっと夢を見ていたい
第2章 16



『…え…誰?』

彼女に聞くと

『俺ら同じ高校やで!校舎違うから

知らんと思うけどタメやし!』

そう言って金髪が笑う。

残りは黒髪の短髪と
ガタイがいいイカつい男の子だった。

『…タメなんや』

とても同い歳には見えない彼ら。

『そやでよろしく結ちゃん』

『…なんで知ってるの?』

『ミナミから聞いた。』

ミナミは私がすがり付いているこの女の子。

『…そか…』

ベラベラ喋んなよボケ。そんな事を思った。
それでも彼らと話すのは楽しかった。

金髪はサトシと言った。

サトシは姉の影響でロックバンドを
好んで聞いていた。

私と同じ趣味…。それだけで
単純な私の気持ちはグッと近付いた。
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