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もっと夢を見ていたい
第12章 21 ( 3
久しぶりの外は眩しかった。
彼と私はお揃いのパーカー
仲のいいバカップル
繋いだ手には手錠がしてある。
パーカーのポケットに突っ込んでいれば
長い袖も手伝って外からは見えない。
私はパーカーのフードを目深に被って
俯いて歩いているから顔は見えない。
『結…何が観たい?』
『なんか…面白そうなやつ…』
『ザックりしてんなぁ』
そう言って笑う。
彼が選んだ映画を観る事になった。
ポップコーンとジュースの入った
カゴを彼が持ち。
二人分のチケットは私が持つ
チケットが自動で買えるなんて
知らなかった。
場内に入ると一番後ろに座った。
チラっと見た映画の半券。
日付を見た。
最後に見た日付から
1ヶ月も経っている。