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もっと夢を見ていたい
第14章 22(2
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レンと仲直りして。
私はこの人が好き
この人と一生生きてくんだ。
そう自己暗示をかけた。
恋愛や結婚なんて
所詮
自分で自己暗示をかけて
思い込むしかない。
相手のことが大好きだと。
とっくにこの特殊な軟禁生活にも
慣れてしまって。
自分から外に出たりしなかった。
肌は病的に白くなり
彼が買ってくる食べ物で
一日の食事を終える。
料理は危ないからと
包丁も捨てられガス栓も止められた。
自殺なんてしねぇよ!
だけど鏡を見て
思い出ばかりが蘇る。
耳で光るピアス…
手首に彩られた落書き
綺麗な思い出を邪魔する
沼に咲く花
あばら骨が浮き出て
腕だって虫みたい。
髪もなんだか呪いの日本人形みたい
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