この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
もっと夢を見ていたい
第14章 22(2
本当にこの人の行動は
一般的に
一途で甲斐甲斐しく優しさで
溢れている行動だったとしたら?
悪者なんてなりたくない。
だから私はいつまでも
状況を変えることが出来ない。
彼はビールを飲みながら
楽しそうに笑っている。
だから私も彼に笑顔で接する。
嫌なら逃げろよなんて
無責任に言わないで
ぐるぐると思考は回る。
『結…?』
『ん?』
『疲れたんか?』
『…酔ったみたい』
『帰るか』
そう言って会計をして外に出た。
空は暗いのに
ネオンや街灯が光りを放って
眩しいくらいだ。
…諦めよう…
私はレンが好きなんだ。
そうしよう。
…それでいい。