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もっと夢を見ていたい
第14章 22(2


本当にこの人の行動は
一般的に
一途で甲斐甲斐しく優しさで
溢れている行動だったとしたら?

悪者なんてなりたくない。

だから私はいつまでも
状況を変えることが出来ない。



彼はビールを飲みながら
楽しそうに笑っている。

だから私も彼に笑顔で接する。

嫌なら逃げろよなんて
無責任に言わないで

ぐるぐると思考は回る。

『結…?』

『ん?』

『疲れたんか?』

『…酔ったみたい』

『帰るか』

そう言って会計をして外に出た。

空は暗いのに
ネオンや街灯が光りを放って
眩しいくらいだ。

…諦めよう…
私はレンが好きなんだ。
そうしよう。

…それでいい。
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