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もっと夢を見ていたい
第15章 22(3


家に戻り、化粧を落とそうと
洗面所に向かう。

レンは私の腕を掴み床に引き倒した。
不意のことに私は後頭部を
思い切りぶつけた。

『…いっ!』

衝撃で涙が滲み出る。

『お前…俺に隠し事出来ると思ってたん?』

『…何のこと?』

何処で地雷を踏んだのか分からなかった。

手首をギリギリと締め上げられる。
ブレスレットを引きちぎられた。

『…痛い…何?』

『まだしらばっくれる気?』

『………。』

下手に口を開いてカマをかけられてるだけ
だったら面倒な事になる。
私はダンマリを決め込む。

ガリっと手首に爪を立てられる。

『…いた…!』

ガリガリと何度も引っ掻く。
傷だらけになるハート。
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