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もっと夢を見ていたい
第16章 22(4


2度目の監禁に
違和感なく伸び伸びと過ごす
適応能力抜群な私。

痛いのは嫌だけど怒らせなければ
危害はない。みんなが羨む程優しい。

望んだ危険はただの吊り橋にしか
思えなくなった私は多分
最高に馬鹿

彼はある日突然スマホを買ってきた。

『どうやって使うの…?』

足枷をジャラジャラさせながら彼に聞いた。

『こうやって使うねん』

そう言って暇つぶしにゲームを
ダウンロードしてくれた。

『連絡取れるようにアプリも入れといた』

今では誰でも使っているアプリ。

メッセージ画面が吹き出しで
斬新に思えた。

既読も見て分かるのがとても便利。

煩わしいだけの機能な気もするけど。
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