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もっと夢を見ていたい
第16章 22(4


私は…
私を証明するものがなくなる気がした。

私の上で揺れ動く彼。
私の中で快感を生み続ける彼自身。

気付くと涙が零れ落ちていた。

『結…』

彼はゆっくりと私を突き上げながら
涙を舌で掬いとる。

『…レン…好き』

そう言って彼にしがみつく。

『俺も好きやで、離さへん』

そのままスピードを上げ
私の絶頂と共に中に精を吐き出した。

『…結…妊娠せぇへんな』

私の隣に寝転んでいた彼が言った。

『…そうだね。』

『なんで?』

知らん

『…生理不順の人は妊娠しずらいって
聞いた事あるよ』

中絶経験があるなんて知れたら
どうなるかわかったもんじゃない。

『そうか…
まぁコレばっかりは仕方ないか』
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