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もっと夢を見ていたい
第16章 22(4
『お前…いつまで悩むねん。』
『だって…可愛い…』
『俺ネコ好きやわ』
『ネコ?』
小動物コーナーから離れなかった私は
すっかり犬猫を忘れていた。
『ネコ飼おうや?』
『ネコ取り敢えず見る』
そう言って彼の手を引いて歩く。
『可愛い…』
ケージの中で人間に興味なさそうに
自由気ままに過ごす猫達
『あ。アイツ可愛い』
レンが指差したのはロシアンブルー
高貴な感じのネコ。
『アイツ連れて帰ろ』
彼はそう言って店員を呼ぶ。
猫用品を買い漁りネコを連れて家に帰る。
箱の中でゴソゴソと動き回るネコ。
『名前何にする?』
『五右衛門』
『ええ。女の子だよ?』
『なら不二子』