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もっと夢を見ていたい
第17章 Ⅰ
『え…一緒に寝ちゃダメなの?』
不二子を抱いて彼に悲しそうな顔をする。
『あかん。夜はネコ用ベッドで寝かせろ』
『だって…まだ仔猫…』
『ならリスでも入れとけや寂しくないやろ』
そう言って彼はネコベッドに
リス達を一緒に入れた。
不二子はトイレを済ませているので
多分おねしょは心配ない。
仕方なく寝室に入った。
『結…おいで』
彼は手を広げて私を呼ぶ。
素直に彼の傍に行くと
私の左手を優しく撫でた。
『もう俺以外の傷は付けるなよ』
『ふ〜ちゃんが噛むかも』
『ふ〜ちゃん?』
『不二子』
そう言うと彼は笑った。
穏やかな時間…。
足枷も無い。
幸せなヒトトキ。