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もっと夢を見ていたい
第18章 Ⅱ
私は身体を起こし
寝室に逃げようと立ち上がる。
大き過ぎる彼のスウェットが
ストンと落ちた。
慌ててしゃがみ込み周りを見た。
みんな…知らないふりをしてくれている。
彼だけはお腹を抱えて笑っていた。
ズボンを引き上げ
解かれていた紐を結び直し
私は寝室に逃げ込んだ。
大爆笑する彼に
『どしたんすか?』
と不思議そうに声を掛ける子。
気付かれていなかったのかも知れない。
ホッとしていると
彼は涙を指で拭いながら部屋に入ってきた。
キッと睨む私に
『ゴメンって』
優しくキスをしながら謝る。
『結があんまりに無防備やったから
悪戯してもおたわ』
『……他の子に気付かれてる?』