この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
もっと夢を見ていたい
第21章 Ⅴ
私達は来客用の備え付け紅茶を
飲みながら近況を報告し合う。
擦れたのはどうやら兄と妹だけのようだ。
『兄ちゃんも結婚するの?』
『んーまぁそのうち』
するの?嫌だよ
ふとハヅキさんを見た。
彼女は時々眉を顰める仕草をする。
『レンもうそろそろ帰ろ?
疲れさせちゃうよ』
ひねくれ者でも気は効くつもり
『おぉそやな』
そう言って立ち上がった時
ハヅキさんは頭を抱えうずくまった。
『ハヅキ…どした…?』
『痛い…頭…』
彼女は涙を溜め込み
額に青筋を浮かべている。
???
『大丈夫?看護師さん呼ぶね?』
ナースコールを私が押す。
動けよ旦那!
『どうかされましたー?』
呑気に入ってくる看護師