この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
もっと夢を見ていたい
第21章 Ⅴ
『頭…痛い…』
彼女はボロボロと涙を流す。
え…なにこれ?大丈夫?
『お腹…痛い…!』
えぇ!?
『痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!』
彼女は歯をギリギリと食いしばる
看護師は慌てて医者を呼びに行く。
錯乱して暴れだす彼女。
旦那さんが彼女を抱き締める。
『舌!
噛んだらあかんからこれ咥えさせろ!』
レンがフェイスタオルを渡す。
『痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いのー!!』
彼女は叫びながら
旦那さんの肩に噛み付いた。
『ああああああああっ!!』
『大丈夫ですか!千葉さん!』
ようやくきた医者。
『御家族さん申し訳ありませんが
外でお待ちください!』
そう言って私達は外に出された。
旦那さんの服の首元は伸びきっていて
肩から血が滲んでいる