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もっと夢を見ていたい
第22章 Ⅵ
帰りの車の中でこんな会話をした。
『レオンは…行き詰まっても
多分俺に頼ってきたりせぇへんわ』
『…どうして?』
『何となく…
アイツは多分死ぬ事を選ぶと思う』
『……………。』
『死ぬ権利は
生きてるモノの特権やで
それすら奪われたハヅキちゃんは
可哀想やけど……』
複雑だった…
生き物の最後の希望は死ぬ事
分かるような…分からないような…
『結…』
『うん?』
『お前は俺が殺す…だから何処も行くなよ』
斬新な殺害予告。
それでも私は
『レンから離れないよ』
そう言って彼の手を握った。