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もっと夢を見ていたい
第27章 XI


そして唇は塞がれ舌が滑り込んでくる

人が居る…!やめて…!

ガッチリと私の頭を固定して
わざと音を立てながら口内を動き回る舌。
絡めて、舐めて、吸い付かれる。

周りからは囃し立てる声。

やっと離れた唇は糸が光り
彼は私の唇をペロっと舐める。

『…結は誰のモン?』

私の顔を両手で包み込むように
押さえ付けたまま睨み付けられる。

え…いつ地雷踏んだの…

『結?誰のモン?』

語気が強くなる。

『…レン…』

自分の目が揺れているのが分かる。

『そうやな?俺のモンやんな?』

彼は満足そうに微笑み
私の頭を撫でると立ち上がり
焼酎の瓶をラッパ飲みした。

『レン…!何してんの』

慌てて止めようとする。
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