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もっと夢を見ていたい
第27章 XI
彼は優しく私にキスをすると
剥ぎ取った衣服を着せた。
『結…俺以外見るな過去も捨てろ。』
難しい注文。
『レン…私以外愛さないで』
彼のご機嫌取りで放った言葉なのか
心から思って出た言葉なのか
私には…わからない。
それでも今は居心地のいい彼の元から
離れる気は無くなっていた。
息を整えると私達は2階に上がって
夢の中へ堕ちた。
彼は何故私に執着するのか
夜に墜とすための地道な作業なのか
時々見せる切な気で苦しそうな表情は
何を示しているのか
知りたいけど…知りたくない
覗いてみたい彼の心
覗かないで欲しい私の心
何が正解で
何が間違っているのか
恋愛って難しい…