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もっと夢を見ていたい
第28章 XII
【もうそろそろおいでー】
彼からのメッセージに私は玄関に向かう
ブーツを履いて外に出ると
爽やかな朝の風。
鍵を閉めてエレベーターで下に降り
エントランスを出た時
どっちに向かえばいいのか
わからなくなった。
方向音痴…初めて自覚した。
取り敢えず歩く。
繁華街はこっちだけど…
店はどっか道を入ったような…
彷徨う私。
ウロウロと目印に覚えた看板を探す。
あれぇ?どこいったあの看板…。
上ばかり見て歩いていると
人にぶつかった。
『わっ!ごめんなさい!』
『あれ…?結…?』
目の前に居たのはヨウちゃん
『良かった!ヨウちゃん!久しぶり!』
思わず喜ぶ私。
彼女は笑ってハグをして来た。