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もっと夢を見ていたい
第28章 XII
『なにぃ〜?』
『2人だけの秘密やんな?ヨウコ』
『そやね』
…置いてくなっ!
私は焼酎をぐびぐびと飲む。
見せつけられると…なんか…ねぇ?
そこにやってきたウェイター
レンに耳打ちすると一礼して下がった。
『結…ちょっと行ってくるわ』
『どこに?』
『指名客んとこ』
彼はニヤリと笑って席を立った。
思わず目で追うとソファに座るなり
彼に抱き着く派手な女の子。
おぉ…。
キスしそうな距離で楽しげに話し込む。
『結さん!』
ハッとしてユーキを見た。
『結、あんまり見てると目に毒やで』
ヨウちゃんは笑いながら言った。
『だって…めっちゃくっついてる…』
『客は特別扱いされたいからね』
ユーキは頷いた。