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もっと夢を見ていたい
第28章 XII
『いちいち妬いてたら
本命なんてしてられへんよ?』
『…知ってたの?』
『俺が話しちゃいました』
舌を出してイタズラに笑ったユーキ。
可愛いけど…守秘義務ないの?
でも彼らの世界ではコレでいい。
ヨウちゃんは秘密を教えて貰うことで
ユーキの"特別"であると思い込む。
そしてヨウちゃんはユーキに
寛大に接する事で理解のある女になる。
どっちにとっても不都合はない。
"特別"が意味する言葉にはしないけど
裏切りは許さない…の圧倒的な空気感
従順に従う事で与えられる優越感
気付かぬうちに主従関係が出来上がる。
レンを何となく見ると
相変わらず客とイチャついていた。
ヘルプに濃い目の焼酎を作ってもらい
ガンガン飲んでいく…別に妬いてなんかない
それでも何かから逃げたくて
さらにアルコールを煽って行った。