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もっと夢を見ていたい
第4章 17
この春私は高校を辞め
一人暮らしを始めた。
あまり両親とは上手くいかなかったから。
子供と言えどやはり人間
両親だって性格の違いに
嫌気が差して居たのだろう。
簡単に家を借りる保証人になってくれた。
これからは
自分1人で生きていかなければならない。
ワクワクする。
それでもやっぱりサトシは
借りた家に転がり込んできた。
朝早くから彼のお弁当を作る。
料理なんてした事の無い私は
余計に時間が掛かるので午前四時には
起床してゴソゴソと台所で
作業にかかる。
本を見ながら
味を整えるってなんやねん。
少々ってどういうこと?
イライラしながら必死に作る。
それでも未成年同士の
新婚さんごっこは楽しかった。