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もっと夢を見ていたい
第4章 17
彼はパッと顔を上げ、私を抱き締めた。
『やった!俺らパパとママになるんやで!』
パパと…ママ…?
『明日病院行こう!』
彼は興奮したように携帯を取りに行く。
『あ…もしもし?明日休ませてください!
女が妊娠したんで病院連れていきます!』
終始笑顔の彼についていけない思考。
電話を切ると私に振り返り、
『姉ちゃんが行ってる産婦人科行こう』
と言った。何故お前が嬉しそうなんだ。
その日は寝る時も
普段は私のお腹に足を乗せ
抱きついて寝る癖に
お腹を優しく撫で、腕枕で寝た。
病院にタクシーで乗り付けると
降りた私はファンシーな雰囲気の病院に
少し引いた。