この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
もっと夢を見ていたい
第4章 17
そんな私を見た彼は
『ちょい服着て待っとけ』
そう言ってスウェットのまま出ていった。
帰って来て彼は小さな紙袋を
私に突き付ける。
『…?なに?』
『お前…最近タバコの匂い嫌がって
吸わへんなったやん。
俺にも換気扇行けって言うし』
彼の言いたいことはわかった。
『でも、だって、ほら私生理不順やし』
『いいからトイレ行ってこい』
そう言ってトイレに入れられた。
心当たりなんて
わざわざ考えるほどでもない。
結果は陽性だった。
…どうしよう。手が震える。
彼がノックする。
『おーい。もうええやろ?俺にも見せろ』
そういう彼に手渡した。
箱と何度も見比べる。