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もっと夢を見ていたい
第5章 17 ( 2


『んー気が向いたらなんかする』

そう言って私をドレッサーに座らせた。

『軟骨どの辺がええの?』

彼は私の耳を見ながら言った。

『ヘリックスがいい。』

『わかった』

そのまま躊躇すること無く
ガシャンっと音を立て右にピアスを入れた。
痛くないけどほんのり熱を持つ。

『…さて、トラガスはどうするかな』

『…それで貫通するかな?』

彼の手にあるピアッサーを見ながら聞く。

『う〜ん。まぁ行けるやろ!
ダメやったらぶら下げとけ』

そう言って私の耳に指を突っ込む。

『やー!待って!そんな怖いこと
言わないでよ!』

慌てて彼から離れる。

『え〜やん。気にするな
ピアスぶら下がってても結好きやで』
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