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第11章 Pick on

『マジ？まぁ簡単やで？』

『お二人さん何飲む〜？』

『私、甘いカクテルがいいです。』

『俺ジントニ〜』

カウンターテーブルに
ダーツの矢が入ったグラスと
ジントニック、カルーアミルクが置かれた。

『てかリナが "私" 言うたの初めて聞いた』

酒を飲みながら彼女を見る。

『TPOくらいわきまえてます！』

唇を尖らせながら
カルーアミルクに口をつける。

『俺には甘えてんの？』

『…甘えちゃダメなの？』

『もっと甘えてもええで』

彼女の困ったような顔に
思わずニヤけてしまう。

『そや！ダーツ！教えてやるわ』

ご機嫌な俺はダーツの矢を3本とった。