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Dangerous Man 2nd
第13章 Lots of memories
今まで気にした事なんて
一度もなかったくせに…。
ただ彼女に喜んで欲しくて作った足枷。
『…気に入らん?』
黙ってしまった彼女に聞く。
フルフルと頭を振り、
『…ちが…っ』
声を詰まらせながら
涙をポロポロと流し
俺にしがみついて来た。
『今まで放ったらかしにしててごめんな?』
彼女の頭を撫でながら謝った。
『…大好き』
それだけ言って
彼女はしがみついた手に力を込めた。
『顔見せて?』
宥める様にそっと言った。
ゆっくりと顔を上げた彼女は
涙でぐちゃぐちゃになっていた。
『そない泣かんでもええやん』
微笑みながら涙を拭う。
『だって…アツシのサプライズ…
いっつも…驚かされる…』