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第11章 失敗した…

ライブで興奮をしてたからか？

それとも悠真だからか？

今まで感じた事のない気持ち良さ…。


「あんっ！」


ただ執拗に浴衣の上から乳首だけを責められる。

パンティーの中がしっとりと湿って来る。

拓也さんの時でもこんな風に濡れた事がない。

カプッと耳が甘噛みされて耳朶に悠真の舌が這う。


「んはっ…。」


みっともないのに声が出る。

片方の手は私の胸をまさぐり続け、もう片方の手が私の腰を撫でて行く。

浴衣の裾の分け目に悠真の手が入って来る。

だから…、どういうつもりやねん！

冷静になろうとした。

はぁはぁと吐息を漏らしながらも歯を食いしばって自分を取り戻そうとした。

油断すれば、この快感に流される。

優しいソフトタッチ…。

長い指が私の感じる場所を完全に知ってるとばかりに蠢く。

パンティーラインに悠真の指が入ろうとして来た。


「いやっ！」


叫んで小さな身体を更に小さくして丸くなる。


「うえっ！？」


悠真が妙な声を上げる。

すかさず悠真を睨みつける。


「何しとんねんっ！」

「何って…！？何っ！？」


マヌケな顔で悠真が私を見てる。

しばしの沈黙…。

そして…。


「だってお前が…。」

「私がなんやねんっ！」


キレッキレの私。

泣きそうな顔で焦る悠真。


「えーっと…、悪かった…、ひとまず虎に噛まれたと思って忘れろ！」


そう叫ぶと悠真が私に背を向ける。


「虎に噛まれたら一生の思い出じゃ！ボケッ！」


悠真の背中をガシッと蹴飛ばしてやる。


「だって…、お前がーっ！」


悠真が倒れたまま情けない声で叫ぶ。