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振り向けば…
第15章 今日だけやで…



悠真が支援するのはあくまでも子供の学費などだけだと悠真が言う。


「今回の事で来夢を私が傷つけたと、凄い冷たい目で悠真が私を見るねん…。」


だから美保は決心をする。

最低な男と別れて子供を堕ろすと…。

その費用なら悠真が出すと言うたから…。


「さっさと就職して…、こんな事は忘れるねん。だから…、来夢にも悠真にも2度と会いたくないわ。」


それだけを言うと美保はひたすら泣き続けた。

自分の為だけに泣く美保…。

ほんの少しでも子供の為に泣いてやろうとは思わなかったのか?

忘れると宣言した美保がいつかこの子供の事を思い出して泣く日が来るのだろうか?

おぞましい話を一方的にして泣く美保とは2度と会いたくないという部分では意見が一致した。

最後に美保から質問を受けた。


「来夢は悠真と結婚するの?」


私はその質問には答えなかった。

だって私は悠真の恋人じゃない。

私を大切にする悠真だけど私を恋人としては見ていない悠真…。

だからと言うて彼氏が欲しいとか思わない。

悠真にはいつか私よりも大切だと思う人が出来る?

私にもいつか…。

泣き続ける美保をよそに疲れ切ってた私はいつの間にか眠ってもうた。

翌朝は早めに家を出た。

美保を実家に送ったら私は会社に出勤する。


「じゃあね。」


またねとは言わない。

美保と私の決別。

会社に行くと宮崎さんがご機嫌の笑顔で


「ご苦労様、よくやったね。」


と言うてくれる。

誰もが嫌がる突貫工事をやり遂げた私に対する労いの言葉が嬉しかった。

次の現場を貰った。

これは工期が2週間…。

但し、ラストはまたしても突貫工事になる可能性があるという現場…。


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