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振り向けば…
第21章 喋れば変態…
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お腹…、空いた…。
疲れたし…。
今日は真っ直ぐに帰る…。
やっと休み…。
帰って、お風呂を済ませて夕食を食べる。
食べながら半分寝てる自分が居る。
「ちょっと、来夢。ご飯を食べないなら、さっさと寝なさい。」
この歳になってお母さんに怒られた。
だって…、疲れてんだよ。
ふらふらでベッドに横たわる。
休み…。
明日、悠真は何時くらいに来るんだ?
携帯にはメッセージがない。
まぁ、いいや。
悠真だし…。
あっという間に眠ってた。
「むぎゅ…。」
鼻が摘まれて変な目覚めを経験する。
真っ暗闇に人が居る。
「起きたか?」
悠真の声がする。
「はぁ?今、何時やねん?」
「深夜の3時半…。」
お前…、それは、あかん侵入者やぞ。
「もうちょい寝かせろ。」
「起きないと襲うぞ。」
パジャマの上から悠真が胸を撫でて来る。
「やんっ!」
「起きて着替えろ。出掛けんぞ。」
何なんや!?
そう叫びたいけど、今は深夜。
家族はまだ皆んな眠ってる。
「一体、なんやねん?」
「とにかく着替えろ。」
着替えろって…、お前が居るやん。
文句を言う前にポイポイと私に服を投げて来る。
「ブラに触んな!」
「既に見慣れとる。」
そりゃ…、そうですが…。
彼氏なら、ともかく微妙な関係の悠真の前で着替えをする羽目になる。
暗闇で良かったとか思いながら歯を磨き顔を洗う。
「卵焼きだけ作ってくれ。」
コンビニで買って来た卵を悠真が差し出す。
「どこに行くつもりやねん?」
欠伸をしながら卵焼きを作る。
それをタッパーに詰め込んで悠真と我が家を出た。
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