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ハプニングは突然に【完】
第4章 イケメン高校生
「とりあえず、これ私の連絡先です。」
と、女の子が携帯電話の番号を書いた紙を私に渡して



工藤陽奈(くどう はるな)さんて、いうんだ…。



工藤さんは無理やり、背の大きな彼の頭をつかみ謝罪させて彼等は自分達の高校へ向かうためにバスを降りていった。


汗が凄くて、心臓が、ドクドクしてる。




男の人って、力がものすごく強いんだ…。




新堂さん、新堂さん…。




心のなかで何度も彼を呼びながら、涙が溢れる。




あの、名原と呼ばれていた男の子は、いつも同じバス停で待っていたから、これからも会うことになる。




怖い…。どうしよう。




こんな風になるなんて、思いもしなかったよ。






会社に行く前に、コンビニでショーツを買い、それから会社についてすぐトイレにいって履き替えた。


愛液がショーツを湿らせていて悲しくなる。



好きでもない人にでも感じちゃうんだな。



私、自分のこと痴漢されて喜ぶ変態なんだと思ってた





だけど…



違ったね。




新堂さんだから、私が好きだった人だからあの行為は許せたんだ…。




トイレで少し泣いてから、仕事を始める。



私の仕事は事務作業でほとんどデスクワーク。



今日は月末の経理の仕事だから、確認はもちろんしないといけないけど、ずっとパソコンと向き合っていられる。




よかった…。



今日は、男性にたいして異常に警戒してしまいそうだから。



今まで、少しはおめかししてたつもりだったけど、あんなの全然大したことなかったんだ。




こんな風になるんだったら、新堂さんに会うときだけおしゃれすればいい。



私が、油断してたんだ。



私が…




私が…。






気づくと、気持ちがものすごく心の底に落ちてしまっていてパソコンのキーボードを打つ手が止まる。













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