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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第3章 ゴールデンウィーク。旅行二日目
 夜が更けた。昼間は騒がしいキャンプ場も夜になればそれなりに静かになる。宿泊客はそれぞれのコテージで騒がしくしているのだろうが、少し離れたところにある新堂の自宅まではその声は当然届かない。

 ビール片手にパソコンを起動させる。今日も日課となった防犯カメラの映像のチェックだ。
 パスワードを打ち込むとすぐにトップ画面が表れ、マウスを操作してアイコンをクリックすると防犯カメラの映像が映し出された。
 
 事務所の中をまずはチェック。老人が一人、受付に暇そうに座っている。もう一人は今は仮眠の時間だろうか。

 続けてキャンプ場の各所を映す。こちらも、これと言って何もない。コテージの窓に明かりが見えるところがあった。

 今日は忙しかったせいで帰宅が遅れてしまった。その後、行きつけの店で酒を飲んだ。帰りはタクシーを使ったせいで余計な出費をしてしまったが、この連休の混雑の稼ぎで十分補填出来るだろう。商売的には大満足だ。

 時間は深夜の一時を過ぎていた。灯りのついているコテージは確か大学生のグループが泊っていたはずだ。他のコテージは灯りが消えている。ゴールデンウィークということもあってか、家族連れが多かった。

 そのせいか、今年は新堂が望む安く済ませる代わりに体を差し出してくれる女性がいなかった。

 くそ、あの大学生ども、この後酒の勢いでセックスするんだろうな。男女合わせて八人のグループだった。どんな乱交パーティーをしやがるのか。

 半ば言いがかり的に毒づく。新堂の性欲は溜まっていた。

 このままアダルトな動画でも漁ろうか。そう思いはするものの、何故か思い出すのは愛里の姿だった。
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