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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第10章 Devil woke up
あぁそうなんや…。
彼女は俺が恋しい訳じゃない。
男なら誰でもいいんだ。
そうさせたのは自分だけど。
彼女を繋ぎ止めようと
必死になっていた心は
驚く程急激に冷めていった。
『愛してる』
彼女が放ったその言葉も
今はもうSEXをする為の
免罪符にしか聞こえない。
取り戻せない信用は
俺に現実としてのしかかる。
もういいや
諦めにも似たその感情は
彼女と過ごすひと時の快楽だけを
求める事で俺を正当化させた。
獣のように
ただ我武者羅に
本能の赴くまま
彼女の中を突き上げた。
悦ぶ彼女は
なんて厭らしくて
美しいんだろう…。
俺は自分の快楽だけを
追い求める事にした。