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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第15章 心の行方
店を出るとお持ち帰りという事で
それぞれ現地解散した。
ふと隣を見ると
足元がおぼつかず遠くを見ているレイナ。
まぁ暴れる奴じゃなくて良かった。
大人しく自分の世界に浸る彼女に
『レイナ家どこ?送ったるわ』
『ん…あっち』
『お前電車で来たんやろ?
歩いて帰れる距離?』
『…とーい』
あ。そう。
『ならタクシー捕まえるか』
そう言ってタクシー乗り場へ向かう。
疎らだが人が並んでいる。
面倒臭いなぁ。
腕にしがみついている彼女。
仕方ないか…。
大人しく順番を待った。
タクシーに乗り込むと彼女は
目印となるスーパーを伝えた。
揺れる車内で俺は
ドライバーと世間話をする。