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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第15章 心の行方
スーパーに着くとレイナを起こして
車から出た。
『家どこ?』
『んー…』
彼女は答えず引っ張っていく。
10分程歩くと大きなマンションが現れた。
『レイナ…こんなとこ住んでんの?』
『ん。パパが…してくれた』
レイナの父親?何してる人?
部屋に上がると
一人暮らしには広すぎる
ファミリータイプの間取り。
彼女はぺたぺたと歩いていき
キッチンから水を取り出し飲んでいた。
『ほな、ちゃんと鍵閉めろよ!』
送り届けた俺は帰ろうと玄関から叫ぶ。
『やだ!』
『はぁ?』
『こっちきて!』
履きかけていた靴をまた脱いだ。
『早よ寝ろや酔っ払い』
そう言って彼女の頭を撫で
顔を覗き込む。