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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第15章 心の行方


『かえらないで…』

『俺は酔っ払いとヤる気はないぞ』

勃つ自信がないだけだけど。

『ちゃうやん…』

あぁ人肌恋しいというやつか…。

『なら一緒に寝るか?』

『うん!』

彼女は目いっぱいの笑顔で頷いた。
俺を連れて寝室へ行くと
さっさと着替え始める。

俺…着替える物ないやん…

仕方なくTシャツ1枚になる。
それを見て彼女はパジャマのズボンを
脱ぎ始めた。

『なんしてん?』

『…おそろい』

俺は苦笑いをして先にベッドに
潜り込んだ彼女に抱き着いて目を閉じた。

ふんわり香る石鹸の香り。
彼女の髪からは甘いヘアミストの香り。

アルコールで火照った身体は
温かくて心地よかった。
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