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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第15章 心の行方


ふと唇に感じる温かな感触。
舌を滑り込ませ絡めとる。

頬張るように何度も唇を合わせた。

顔を離すといきなり俺に組み敷かれ
驚いて固まっている彼女。

『熱い目覚めのキスやな』

まだ寝ぼけている俺の思考。

『ツカサ…何でここにいるの?』

『……はぁ?』

俺を不安そうに見上げる彼女。

『私…どうやって帰ってきたの?』

『覚えてないんか?』

『えと…。トイレ行って…ん〜と…』

そんなに前から記憶ないのね。

『まぁええやん気にするな』

俺はそう言って2度寝しようと
彼女にのしかかる。

『やー!重いー!もー!』

『静かにせぇや。眠いねん。』

それでもじたじたと藻掻く彼女。
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