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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第21章 友達
『………はぁ?』
『もう!いいでしょ!』
そう言って彼女は俺のグラスに
酒を継ぎ始める。
屈んだ胸元からシルバーの
ネックレスが顔を出した。
『……おい恥ずかしいやんけ』
同じ物を着けて来てしまった俺。
『照れなくてもいいじゃん』
グラスの周りをハンカチで拭き
コースターに置き直した。
『…なんかお前綺麗やな』
酔った勢いで思わず本音を漏らす。
『…そう?』
嬉しそうに笑う彼女に癖で顔を近づける。
『だ〜めっ!お店やで?』
『あぁ…そっか』
鈍った思考は
この状況に上手く対応出来ない。
『ツカサ知ってんの?』
ケンタがそう言って俺を見る。
反応する俺とレイナ。
『……?』