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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第23章 彼女のお願い


『はいはい。ありがと』

そう言って頬にキスをした。

『そんな事で騙されんぞ』

『騙されてよ』

彼女は笑いながら
もう一回だけ滑ろうと言って
俺の手を引いてリフトへ向かった。

クタクタになった俺達は
車でホテルに向かう。

『どんなとこ泊まるのー?』

『ラブホ』

『えー?ここまで来たのに?』

『言うて気も使わんしええやん』

『そうだけど…』

『2人でゆっくり風呂浸かろうぜ』

彼女の頭を撫でてご機嫌を取った。

街中に戻ったのは
夜の8時を過ぎた頃だった。

『ちょっと道混んでたなぁ。
レイナ何食べる?』

『んーパスタ食べたい』

『腹に貯まらへん』

『じゃあハンバーグ』

『流石レイナわかってるやん』
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