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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第28章 Playing with fire
『私だって興味ない!
そうじゃなくて…何か…』
困ったような顔をする彼女。
『…何?』
『ツカサが忘れられないの』
嬉しいような面倒臭いような
『俺…今彼女おるし』
『前も居たじゃん』
『…あれはお前が泣くから』
『じゃあ今回も泣こうか?』
『はぁ?』
『私いつでも泣けるよ』
そう言って目を潤ませ始める。
『わかったから!泣くな!』
嘘泣きと分かっていても心にクる。
『ツカサ…私じゃダメ?』
『またそれ言う』
『彼女がそんなに大事?』
そこを突かれると何も言えない。
『俺彼氏に怒られるんは嫌や』
『バレないよ』
『なんで?』
彼女はニヤリと笑うとケータイを見せた。