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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第32章 The world for two of us
階段下の何も無い空間は
冷たいコンクリートなのに
俺達の荒い息と粘着質な水音によって
卑猥な秘密の世界になる。
『ツカサ…!も…無理ぃ…』
彼女は震えた声で
俺に濡れた瞳を向けた。
と突然聞こえる足音。
俺達は息を殺して静止する。
『あー腹減った!何食う?』
『牛丼で良くね?』
『せやなー!』
そんな会話をしながら
足音は遠ざかって行った。
腕の中の彼女を見る。
『…ばか!』
怒った彼女を突き上げる。
『っ…!!ツカサ…!やめ…っ』
そこまで言って身体を震わせ
俺自身を締め上げた彼女。
彼女の一番奥へ押し込むように
精を吐き出した俺は息を整えながら
彼女を降ろした。