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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第9章 悪い癖


氷で顔を冷やす。

『今日はもういいからしばらく休み?』

店長は心配そうに言ってくれた。

『すみません。お先に失礼します。』

俺は着替えて店を出た。


イライラとしながら歩く。

なんやねん。

顔を冷やしていた氷袋を投げ捨てる。

『ツカサ!もう終わったの?』

顔をあげるとレイナがいた。

『なんしてん、こんな所で』

『もぉ約束したじゃん!』

腕時計に目を落とす。
あぁバイト丁度終わった時間か…

『どしたのその顔!』

顔?あぁそういや痛い…。
なんだか腹が立ってくる。

客にも…レイナにも…。

彼女の手を掴み暗い駐車場の端に行く。

『ツカサ!?どしたの?』

『五月蝿い』
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