この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
魔法使いで紳士なヴァンパイア
第9章 悪い癖
氷で顔を冷やす。
『今日はもういいからしばらく休み?』
店長は心配そうに言ってくれた。
『すみません。お先に失礼します。』
俺は着替えて店を出た。
イライラとしながら歩く。
なんやねん。
顔を冷やしていた氷袋を投げ捨てる。
『ツカサ!もう終わったの?』
顔をあげるとレイナがいた。
『なんしてん、こんな所で』
『もぉ約束したじゃん!』
腕時計に目を落とす。
あぁバイト丁度終わった時間か…
『どしたのその顔!』
顔?あぁそういや痛い…。
なんだか腹が立ってくる。
客にも…レイナにも…。
彼女の手を掴み暗い駐車場の端に行く。
『ツカサ!?どしたの?』
『五月蝿い』