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壊れた便器【女子大生ヌードモデル悦虐陵辱】
第2章 2
 今様の言い方をすれば、“チャラ男”ということになるのかもしれない――。

 だが、やや軽薄な嫌いはあるものの、晃彦は、いつも冗談を言っては周囲を笑わせているような明るい性格だった。

 流行りの音楽からファッションまで、話題も豊富に取り揃えていて、それを面白可笑しく聞かせる“話術”も心得ている。

 加えて――やはり今様の言い方を用いるならば――上質の容姿を全身に備えた、所謂“イケメン(美男子)”だった。

 ショートレイヤーの下にある顔立ちは――やや吊り上がった目尻のせいだろうか――済ましていると、いささか不機嫌そうに見える。

 でも、だからこそ、そこで笑顔が弾けた時には、生来の“不機嫌そう”な表情が、それをよりいっそう惹き立てる。
 「二十一歳」という若さと、中学の頃から始めたというテニスのおかげか、細身の身体も健康的で、かつ精力に満ち溢れていた。

          ☆☆☆☆☆

 そんな――明るくて“イケメン”の――晃彦に、由里絵は初対面から“好感”を抱いていた。

 でも、少なくとも当初は、あくまでも「好感」に過ぎず、到底「恋心」と呼べるようなものではなかった。

 そもそも、サークルにいる十数人の女子の中でも、決して目立った存在ではない自分が、同じサークルで一、二を争う『イケメン』に恋心を抱くこと自体、ずいぶんとおこがましいことのように思われた。

 要するところ、由里絵にとって、晃彦は所謂『高嶺の花』だった。
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