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第4章 ４

　その時、由里絵はほんの少しだけ笑った。

　そもそも、乳首の勃起を“おねだり”したのは、由里絵だったはずだ――。

　それなのに、いつの間にやら、洋平が由里絵に“お願い”する形になっている。

　きっと、それも「紳士」たる洋平の“気遣い”なのだろう――由里絵はそう確信している。

　自らが「“お願いをした」という体裁を取り繕うことで、“女の子”である由里絵が「恥ずかしい“おねだり”をした」という結末を、さりげなく回避してくれたのだ。

　今、また洋平の優しさに触れて、由里絵は心がほんのりと温かくなる――。

　そのうちに、洋平が、いよいよ――「ルナよりも可愛い乳首」を眺めるべく――乳首の愛撫に取りかかった。