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悪賢さで生きていくんだ異世界を
第2章 シャルの幼少時代
夜、寝られなかったせいなのか、いつもの時間に起きれなくて、母に怒られながら起きた。

「今日の朝は子どもは部屋から出てはダメ。」だと母が言う。

「なぜ?」

「外で事件があったらしいの。」

「事件?」

「ちょっと見てくるから、家から出ちゃダメよ。」

出てはいけないと言われたら出たくなる。

「隣のおばさんと母が勝手口の外から話をしている。」

隣のおばさんは、声が大きいから聞きやすい。

「二人で外で、しかも裸で寝てたらしいわよ。」

「えぇ!」と母が驚いている。

「不倫してたなんて、信じられないわー。」

「そんな関係だったの?」

「そうらしいわよ。」

「大変だわねぇ。」

「なんでも、衛兵を呼んだらしいから。ただ事じゃないわよ。」

(衛兵?悪いことすると摑まると言われる。あの衛兵がくるの?)

あの二人、大丈夫かな?

馬車が二台やって来て、二人とも連れて行かれたみたいだ。

これでこの事件が一段落したのか「井戸に行って顔を洗ってきなさい。」

もう外に出ても良さそうだ。

そして、朝食を済ませると、いつものように大人達は母屋に出掛けていく。

大人達が居なくなると、子どもたちは家の事をする。エマさんぐらいになると

掃除・洗濯したり、買い物に行ったりする。

俺も、家の掃除したり、自分の服は洗濯する。母の服や下着は洗濯しない。

女性の物は、優しく洗わないといけないらしく、男の手で絞ると、すぐ着れなくなるみたいだ。

だから、自分の物しか洗濯しない。

洗濯の後は鍛錬。鍛錬と言っても、剣や魔法では無い。うちにそんな余裕はない。

健康第一。基礎体力の向上。腕立て、腹筋、ランニング。これらには、お金はいらない。

屋敷の周りを20周するだけだ。1周が2kmぐらい。昼から夕方まで掛かるんだよ。

でも、この日は違った。

昼前に母が突然帰ってきた。

「昼の掛かりにシャルに、母屋に来るようにだって。」

「母屋に?」

「ああ、エマとシャルにお呼びが掛かった。」

「母屋で何するの?」

「たぶん、明日から働くことになると思うわ。」

「えっ、まだ15歳じゃないよ。」

「そうだけど、今朝、2人、辞めちゃったから。」

「エマさんも、働くんだね。」

「そうなるわね。」

「どんな仕事させられるの?」

「させられるじゃなく、させてもらうのよ。」
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