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SWEET POISON「奴隷メイドオークション」番外編
第2章  裏の世界


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 やっと月末。
 月の途中から入ったため、私が受け取った給料は15万円ほど。
 寮費とバンスを引かれての額だから、まあまあだと思った。それにセックスした客からのチップが、20万円近くある。
 35万円もの金を一気に手にしたのは、生まれて初めて。
 服や靴、化粧品などを20万近く買ってしまった。それも、次の稼ぎに繋げるため。自分への投資と言ってもいいだろう。
 今日も同伴がある。初めて同伴する客だが、セックス目当てなのは解っていた。
 みんなそう。
 食事も同伴もするが、本当の目的はセックス。
 客達は年齢を問い詰めないが、私が若くて可愛らしいと思っている。
 今の店で働き続ければ、1年もせずにある程度金が貯まるだろう。18歳になるまでは他の店へ移れないが、自分でマンションを借りることが出来るかもしれない。
 保証人なら、客がなってくれるはず。金持ちが多いし、私に夢中な客も多い。
「さてと……」
 着替えを終え、私は同伴のために寮を出た。


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 セックスを終えてから店へ出るのも、もう慣れている。
 更衣室で少し休んだ後、客席へ向かった。
 店内での話は、他愛ない物ばかり。誰もセックスについては触れない。それも、暗黙の了解なのだろう。
 指名がいくつか入っていたから、今日とは別の人と明日の同伴の約束をした。
 次に着いた客にも明日の同伴を持ちかけられたが、断るしかない。2人との同伴は、時間的に無理。
 断った客は少し不機嫌そうだったが、仕方ない。「また今度、絶対ね」と言っておいたが、少しして帰ってしまった。
 指名料や売り上げのために、次に機嫌を取って同伴しよう。
「梨香さんを、お借りします」
 黒服に呼ばれるということは、また指名だ。
 いつか売り上げがトップ3に入れば、特別手当も付く。
 今は頑張るしかない。
 あちこちで可愛らしい笑顔を振りまき、次の指名へとつなげていく。体が空いていれば同伴。
 同伴のセックスでもらえるチップは、通常は2,3万。それでも、繰り返せばかなりの収入になる。
 体は疲れているが、精神的には大丈夫。
 セックスの経験があって、良かったとさえ思う。店でのセックスが初体験なら、きっと怖かっただろう。


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