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SWEET POISON「奴隷メイドオークション」番外編
第2章  裏の世界


 ラブホのエントランスで、客が念入りに部屋を選んでいる。どんな部屋でも、私には興味が無い。シックだろうがファンシーだろうが、結局セックスをするだけ。
 ぼーっと待っていた時、後ろから聞き覚えのある声がした。
 何気なく振り返ると、見覚えのある客と一緒にいたのは、同じ店の麗華。
 ラブホは街だから何軒もあるのに、こんな所で鉢合わせするなんて。
 何も言わずに、麗華が微笑みかけてきた。私は、苦笑気味の表情をするのが精一杯。
 麗華まで、客と寝ていた。
 あの店の全員やっていると解っていたはずなのに、実際に麗華を見ると少しショックだ。
 売れっ子の麗華は、前回の売り上げ№1だった。それも、セックスのお蔭なのだろう。
 初めて店で会った時から、優しく微笑んでくれた麗華。その雰囲気やドレスを見て、憧れてしまった。その後も優しさは変わらず、席に着くと気を遣ってくれていたのに。
 やっと部屋を選んだ客と、エレベーターに乗る。
「梨香ちゃん? どうかしたの?」
 麗華のことで、自然と、俯いていたらしい。
「ううん。何でもないよ」
 客は、麗華の方を見ていなかった。もし見たとしても、知らん顔をするだろう。店を出れば、客と2人だけの世界だ。
 部屋に入ってシャワーを浴び、バスローブのままビールで乾杯した。
 酔っていた方が、全てを忘れられる。
 話しながら缶ビールを何本か呑むと、少しクラクラしてきた。店でも売り上げのために呑んでいたが、気が抜けた今になって酔いが回ってくる。
「梨香ぁ、少し酔っちゃったー」
 それでも、“可愛らしい梨香ちゃん”は忘れない。
 フラリと、わざと客の肩に寄りかかる。
「梨香ちゃん、大丈夫? ベッドに横になろうか……」
「うん……」
 寝かされ、すぐにバスローブの紐を解かれる。
「思ってたより、おっぱい大きいね。形もいいし」
 “可愛らしい梨香ちゃん”が、実はDカップ。だがこれくらいの大きさなら、客も喜ぶだろう。
 柔らかく揉まれ、軽く身を捩った。
「はぁっ……」
 上げた両腕を抑えつけるようにして、乳首をしゃぶられる。
「あんっ、はんっ」
 舌遣いが上手い。


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