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SWEET POISON「奴隷メイドオークション」番外編
第2章 裏の世界
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もう夏の終わりも近くなり、色々な店で最終セールをやっている。
それでも同伴や店で着るような服は、私にとっては高い。だが見ると欲しくなり、結局色々と30万近くも買ってしまった。
あちこちのブランドのロゴが入った、大きな紙袋を持って店を回っていたせいだろう。買い物客の視線を感じた。
店員はそれを見逃さない。この客は高い物を買いそうだと思えば、より高価な服を薦めてくる。それも、セール対象品以外の物。
クレジットカードが持てる年齢ではないから、支払いは現金のみ。財布の中を見られたのか、支払いの後に「さっきのお洋服に、このネックレスが似合いますよ」などと、何度も言われた。
好みでない時はキッパリと断れるが、釣られて買ってしまった物もいくつかある。
寮に戻っても、すぐ片付ける気になれない。
取り敢えずは、買ってきたスケジュール帳に予定を書き込む。店でメモしてきたものを移しただけだが、今は何をするのもだるい。
もう15時。今日の同伴の待ち合わせは、17時に店の前。
同伴なら22時までに店に入ればいいのに、やはりみんな早めの待ち合わせをする。それは、食事とセックスをする時間が必要だから。だが殆どが、1度イかせればいいからまだ楽だ。
昨夜のような客は、次からはっきり断ろう。そうしなければ、心が保てない。
シャワーを浴びてから髪を乾かし、今日は毛先を巻いた低めのツインテールにしてみた。
我ながら、結構似合う。
膝上の可愛いワンピースに、二―ソックス。上手く行けば、二―ソックスを脱がずにセックスするかもしれない。
このワンピースでさえ、セールで5万した。
スケジュール帳に、服装も書き込んでおく。同じ客との同伴で、被らないために。
セールでも10万以上した店用のロングドレスを、これも3万した大き目のバッグに、丁寧に入れる。
持ち歩く物全てに、気を遣わなければならない。出勤時のバッグも毎回同じ物では、同伴やアフターの時に困る。だから今は、10万円以上もする物を5つも持っていた。
以前はブランド物に殆ど興味がなかったが、ネットなどで勉強して集めるようにしている。