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SWEET POISON「奴隷メイドオークション」番外編
第3章  変わりゆく景色


 もう、私も無理。
「あぁっ、もぅっ、んっ、あんっ、イくぅっ! はぅっ……」
 ビクビクと、全身が震える。
 私の締めつけのせいか、客もすぐにイったようだった。
 弛緩した体は、客が支えてくれているらしい。頭の中が真っ白なまま、暫く荒い息をついていた。
 髪を撫でられてから、優しくベッドへ降ろされる。
「梨香ちゃん。悦かったよ。凄い締まりだね」
 私は、イくと男性器を強く締め付けるらしい。それもヒクヒクと波打つように動き、堪らないと昔の彼氏達に言われていた。自分は無意識のままなのに。
 麗華も、隣に寝かされていた。
「じゃあ、少しだけ休もう?」
 客に助けられながらシワになったバスローブを着て、4人でソファーへ戻る。
 彼らが、優しくて良かった。4Pをしようなどと言う男性達だから、乱暴にされるかという不安もあったから。だが「少しだけ休もう」というのは、まだ続けるという意味だろう。
 ソファーに戻ると、また他愛ない会話が始まる。それが、酷く不思議だった。
 ついさっきまで、いやらしいセックスをしていたのに。
 私は、またビールを呑んだ。足りなくなるかもと、客が電話で頼んでくれる。こんな様子は、本当に店にいるよう。
 だが真っ直ぐ先に見える大きなベッドが、シワになっているのが何よりの証拠。
 私は今、客とセックスをしたばかり。バスローブの中の秘陰だって、拭いたが密で濡れていた感触は残っている。
 麗華がシャワーに行かないから、私もそのままでいるしかない。
 新しいビール瓶を空けた時、細身の客が麗華を覗き込む。
「もう、いいかな……」
「でも、梨香ちゃんは初めてだから、多めに見てあげてね。梨香ちゃん、行きましょう?」
 聞いていても、客との遣り取りの意味が解らなかった。
 水割りを飲み干して立ち上がった麗華が、手招きをしてくる。客達は、ソファーから動こうとしなかった。
「何、ですか?」
「楽しんでもらわないとね」
 嫌な予感しかしない。
 麗華に腕を引かれてソファーの横に膝で立たされると、彼女も同じようにして向かい合った。


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